これでいいのか? ブログ世界の理不尽な未成熟さ(SAFETY JAPAN)

  http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/y/02/
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 この1ヶ月ほど、ブログの世界で大騒ぎになっていた話題とのことだが・・・わしゃ全然知らなかった。
 トリノオリンピックNHK偏向報道をしたという中傷がブログに溢れ、それに意を唱えた筆者のブログに誹謗中傷が殺到したとのこと。
 
 確かに、ブログには事実確認を行わず推論だけが(時には感情的に)増殖する危険性がある。掲示板やメールにしてもそうだが、匿名(実名の人もいる)の意見が溢れかえることによって誰かが理不尽な不利益を被ることもあるだろう。
 
 しかし、あの2ちゃんねるですら、疑わしい情報に対しては「ソース(情報の根拠・裏付け)を出せ」という一つのルールがある訳で、冷静で理論的な判断の出来る人間が相当数いれば、なんとか情報の統制は取れるはずである。
 
 電気用品安全法の問題など、マスコミに取り上げられるかなり前からネット上では活発に情報の交換や実際の働きかけ(省庁や議員への問い合わせ・依頼や署名活動など)が行われており、また実際マスコミの報道が始まると「どのマスコミがどう伝えたか」といったことまで取りまとめられた。この事例に限ったことではないが「この報道は、既に出ているXXXという事実に触れていないので正確さに欠ける」といった議論がなされるというのは実に興味深い。
 そういえば、かつてニュース番組で「ネットは便所の落書き」と言い放ち雨あられの抗議を受けたキャスターがいたが、あれはどちらかといえば内容よりも言い方に問題があった。正確には「ネットは便所の落書きと聞いております」と言ったものだから「ジャーナリストでありながら、伝聞のみで判断するとは何事か」といった批判が多かったようだ。
 ネットは確かに便所の落書きかも知れないが、否定ばかりするものでもないだろう。冷静に、理論的に、客観的に事実を見極められれば良いのである。絶対に分かり合えない人と出会うことも多々あるだろうが、それはネットとは関係ない話であって、そういうものだと思うしかない。