33年ぶりに生家を訪れる

 生家、というと大袈裟だが0歳から5歳まで過ごしていた団地を33年ぶりに訪ねてみた。
 別にそんなに遠いところという訳でもなく、今住んでいる場所から電車一本で30分そこらの距離。
 
 社会人になってからの数年間、2駅しか離れていない場所に住んでいたこともあるが、なかなか行きづらいというか行くきっかけが無いというかで訪れることはなかった。
 だいいち、用も無いのに20代の男が一人でふらふらやってきたら立派な不審人物である。
 
 今なら幼児(もうじき2歳)連れなので怪しくあるまい、ということで妻子帯同で赴くことにした。
 まぁ、その先にある大きな公園に行くついでに寄ったというのもあるが。
 
 33年ぶりに降り立った駅は、懐かしいような全く覚えていないような・・・
 ただ、駅から出て踏切からまっすぐ伸びる一本道は覚えていた。
 その一本道を抜けて、川の方に向かって歩けばすぐに昔暮らした団地が・・・・
 
 団地が・・・・あれ?ないぞ。
 おかしいな?
 
 ・・・ん、なんだこの看板は?
 「団地建て替えのお知らせ」「工事開始日:平成18年2月xx日」
 
 なんと!33年ぶりにようやく訪れた我が生家(団地)は、タッチの差で見事に更地になっていた!!
 なんてこったい!去年来ておけば良かった・・・と思っても後の祭り。
 
 むむぅ。次は「小学生の頃よく遊んだ公園」に行こうと考えていたがこちらも急いだ方が良さそうだ。
 というか、こちらも既に無かったりするかもしれん。