次世代DVD規格競争、勝利はどちらに?(CNET Japan)

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20204547,00.htm

 記事から引用。
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VHSからDVDへの移行に比べれば、次世代DVDへの切り替えはスムーズに進むと考えている。消費者は既にDVDを見慣れているし、画質や双方向性が向上することも知っているため、HD DVDBlu-ray Discのどちらを選ぶにせよ、かさばるビデオカセットからキラキラ光る丸いDVDディスクに切り替えたときよりも、たやすくできるというわけだ。

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 この考え方は楽観的すぎる。おそらくVHSからDVDに移行するよりも動きは鈍いはずである。
 利用者が重視するのは画質ではなく利便性と価格である。VHSからDVDに移行が進んだのはメディアのコンパクトさと、テープを進めたり戻したりしなくて良いという利便性が第一であり、再生/録画機器とメディアが急激に安くなったことにより一気に普及したと考えるのが妥当であろう。
 次世代DVDは利便性という点では大差ないため、ハード/ソフトのコスト面が現行DVDと同程度になって徐々に移行が始まるという程度ではなかろうか?
 
 以前にも書いたが、VHSを高画質化した上位規格としてS-VHS、W-VHS、D-VHSというものがあるにも関わらず普及には至っていない。
 ついでに言えばCDを高音質化したSACDDVD-Audioも普及してはいない。
 むしろ、画質面では大きく劣っているYouTubeGoogle Videoなどの動画配信サービスが支持されているのが現状である。
 「高画質であるに越したことはない。でも、そこそこ見れれば特に問題ない。」というのが大多数の考え方であろう。
 
 ちなみにわしがBDなりHD DVDなりの動向で最も気になるのは、PCなどのストレージとしての使われ方である。
 HDDがどんどん大容量化して今ではTB単位も珍しくなくなってきているが、それをカバーできるバックアップメディアは業務用の高価なものしかない。
 現行DVDメディアは最大9GB程度しか記録できないが、せめて100GB単位くらいで保存できるメディアが出てきて欲しい。
 
 あとはビデオカメラの動向についても気になる。
 現在はテープ式の他DVDにHDDにSDと様々なメディアが入り乱れている訳だが、果たしてここに次世代DVDがどのように関わってくるのか。
 これも過去に書いたが、ビデオカメラの記録メディアにDVDを使うのにはどうも抵抗がある。せめてカートリッジに入っていれば良いのだが、極めてデリケートな記録面を露出させたメディアを屋外で交換するのは危なくないか?あと、メディアの形状に合わせる必要があるためどうしてもビデオカメラの形状がいびつになってしまうのが気になる。