父が亡くなって1年

 今日は父の命日。
 昨年のお盆過ぎに検査で膵臓癌だと分かり、そこからわずか一カ月余りで父は亡くなった。
 
 膵臓癌は発見しずらい上に、見つかった時点では既に手遅れであることが多い。わし自身それを知ったのは、奇しくも父が膵臓癌だと宣告される直前に読んだランディ・パウシュの『最後の授業』だった。
 この『最後の授業』はもともとYouTubeで大きな話題になっていたので実際に動画で見た人も多いと思う。
 しかし、まさかそんなところでシンクロするとは思いもよらなかった。
 
 この本、読んだ人はご存じの通り内容は非常に前向きで明るい。「余命は3ヶ月から半年」と突然知らされた著者はまったく悲観していない(ように見える)。まだ幼い3人の子供に自分の生きざまを伝えることだけを考えている。
 
 父にも読んでもらおうかどうか悩んだのだが・・・結局やめた。
 もし自分がそういう(末期ガンだと知らされた)状況だったら、そこで「末期ガンと闘った人の本」を持って来られてもストレートすぎて困惑するやもしれんし。あと、著者のランディ氏がまだ存命であれば良かったが去年の7月に亡くなられていたので。