日本の財政状況をめぐる仙谷大臣の大失言(日経BPnet)

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100413/220986/
 大前研一氏の4/13のコラムから。
 国の財政を預かる立場にありながら、まるで当事者でないかのような発言をする仙谷大臣への苦言には強く納得できる。
 
 他の大臣にしてもそうだが、現与党の行動や発言には日本を良くして行こうという気概が感じられない。
 「他のすべてを投げうって、この日本を良くするために死力を尽くす覚悟なので信頼してついてきて欲しい!」というような強い意気込みがまるで感じられない。
 
 選挙で勝てればそれでええのん?
 参院選の直前に子ども手当を出しておけば国民の歓心を得られるだろうと考えてるのなら、完全に国民をバカにしている。そもそも「ムダを省けば予算はある」と言っていたにもかかわらず、その予算すらなかったというのに。
 ムダ削減については事業仕分けで取り組むポーズだけは見せているが、これも選挙向けパフォーマンスの域を出ない。しかも日本の成長戦略にかかる予算を削ってみたり、民主党の支持団体の意向を汲んだりと内容に偏りが多くアラばかりが目立つ。
 
 そんな民主党世論調査によると支持率はダダ落ちでついに20%台に突入しているそうだが、政権交代から半年を経てようやく「政権を担えるような器ではない」ということが広く理解されてきたということだろうか。
 かと言って自民党もどこかピリッとしない。国会での発言や論壇誌などでの主張を見るとしっかりした議員は多いのに、なんであんなにまとまってないのか理解に苦しむ。