マイケル・ジャクソン版ビハインド・ザ・マスク

 何度か書いてるが、かの『スリラー』(1984)に収録される予定で録音もされていた(でも曲の権利も譲ってくれと言われて坂本龍一が断った)、YMOの曲『ビハインド・ザ・マスク』(1979)が遂に聴けるようになった。
 
 リリースするにあたりちょっと再アレンジされてるらしいが、どのあたりだろうか?
 
 さて、当時マイケル版はボツになった訳だが、アルバムの制作に関わっていたグレッグ・フィリンゲンズが自分のアルバム『パルス』(1984)でこれをカバー。
 
 確かにマイケル版ではあるが、音色やアレンジは原曲に近い感じ。もしかして再アレンジされる前のマイケル版はこれにより近かった??
 
 で、エリック・クラプトンのアルバム『オーガスト』(1986)にも参加していたグレッグ・フィリンゲンズはこれをクラプトンにカバーさせるに至る。
 
 おお、クラプトン風味だ。
 
 さらに面白いことに、1986年に作曲者の坂本龍一自身もカバー。
 
 
 でも肝心のマイケル版はずっと日の目を見ることがなかった訳だが、皮肉にもマイケルが死んだことがきっかけで権利関係も決着が付き、ようやくこうやって聴けるようになった。
 
 YMOファンにとってはその経緯も含めて色々感慨深いトラックであることには違いない。