空中分解したコロンビア号の実験データ入りハードディスクを復元(slashdot)

http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=08/05/08/182248&threshold=-1
 
 スペースシャトル・コロンビア号が2003年に空中分解を起こした事故で、高度3,000mから地上に落下したHDDの復元(記録されたデータの90%)に成功したとのこと。
 どれだけの手間とコストがかかったのかは不明だが、そんな状況でもデータが復元できる余地があるとは驚く。
 
 普通にWindowsMacを使っていても、市販のデータ復元ソフトを使うと数年前に削除したデータなどもひょっこり復元できたりする。デジカメで使うメモリカードUSBメモリなども同様。
 他人に見られたくないデータが入ったHDD(を積んだ機器)やメモリカードを処分する際には注意が必要ですな。破砕するにしても、その前にデータを完全に消去するソフトを使う、さらにその前に重要なデータは暗号化しておくなどの措置は取っておくべき・・・・といってもなかなかこれが難しいところ。
 
 CD-Rを読めなくするのは一番簡単。記録層がレーベル面に隣接しているので、レーベル面にカッターで数本傷を付けて爪でこすると、記録層ごとあっさり剥離する。いちばん内周だけでもつぶしておけば安心。
 DVD-Rは記録層が記録面からもレーベル面からも等間隔の位置にあるので、とりあえず記録面の内周にカッターで同心円状に傷を付けておくべし。試してみると分かるが、放射状に傷を付けても案外読める。これはデータが同心円の方向に記録されているからで、多少の放射状の傷であれば読み取り装置のエラー修正機能で補正されてしまう。
 
 いちばん廃棄しずらいのは・・・やはりテープか。裏を返せば一番保存耐性が高いということなのだが。