これでよかったのか「年越し派遣村」

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090106/122485/
 
 日経BPnetの時評コラムから。
 年末からの「年越し派遣村」の報道を見て、理解はできるがどこか腑に落ちないと感じていたのだが、これを読んで納得できた。読者のコメント欄にもしっかりした意見が多い。
 
 またYahoo!ニュースにもコメントが付けられる記事があるが、ここしばらくは派遣村に関するコメント数が一番多い。みんなの関心の高さが伺える。
     ↓
  http://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20090105-00000094-jij-pol&s=points&o=desc
  http://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20090106-00000046-jij-pol&s=points&o=desc
 
 しかし、このニュースに限らず最近特にマスコミ報道とネット上での意見交換との温度差が激しい。
 「ネットでの意見なんてなんの力もない」などと斜に構える向きも多いが、既にネットは(ケータイ文化も含め)普及から10年以上経ち、現実社会とほぼシンクロしていると言って問題ない。
 確かにノイズも多いが、そこで皆が議論して得られた集合知は侮れない。なにかと批判が多い2ちゃんねるにしても、議論の際には「情報源(論拠)を出せ」というルールがある。積み重ねられた情報源の検証と多くの議論によって得られた結論は、時が立ててばまた新たな情報源の出現によりひっくり返ることもある。なんでも鵜呑みにせず自分で情報を集め、自分の頭で考えることが試されていると言えるだろう。
 膨大な情報の蓄積、整理、関連付け(!)、検証。それを瞬時に集計したり検索できる技術があり、そして誰もが意見交換できる土壌がある。改めて言うことでもないが、ネットはとんでもないパラダイムシフトだとつくづく思う。そして、既にそれは特別なものでもなんでもなくなっているのだから。