できれば予想は外れて欲しい

 さて、先の衆院選は周知の通り民主党の大勝となった訳だが、具体的にはどういった点が支持されたのであろうか?
 「いっぺんやらせてみたい」「とりあえず政権交代」と漠然と考えただけで投票した人は、少なかったはずだと信じたい。
 「なんか知らんが官僚は悪だから民主党に懲らしめてもらおう」と単純に考えている人は、少なかったと信じたい。民主党の支持団体の中で最大級である自治労(自治体、自治体関連の公共民間で働く人々の労働組合組織)を抑えて、公約通り公務員改革ができると信じたい。
 マニフェストに並んでいる政策は個人向けの目先の利益ばかりが優先されているように見えるが、長期的には負担増になるようなことはないと信じたい。
 海自のインド洋給油活動継続にはずっと反対だったのに選挙が近付いてくると「現実路線」と継続容認に転じ、社民党に抗議されて「やっぱり反対」に変えたりと忙しかったが、「反対のための反対」はもう必要ないので今後はちゃんとした外交姿勢を見せてくれると信じたい。
 あと、『民主党政策集INDEX2009』には載っているがマニフェストには載っていない(選挙で論点にするとややこしくなりそうな)政策について、知らん間にスルスルッと通してしまうようなことはないと信じたい。
 
 ところで今回の選挙、トータルの得票数だけ見ると自民4:民主6の比率なので小選挙区制の特徴が見事に現れている。かつては自民党に有利に働くはずだったこの仕組みが、一度逆方向に振れるとその振れ幅がハデになるという皮肉。