名簿に名前を載せただけで当選したフリーターの磯谷議員

 今回の選挙での民主ブームを象徴しているのがまさにこの磯谷議員だろう。
 政治家になるつもりなどなかったのに、愛知万博で知り合った参議院の谷岡議員から「比例区に立てる候補者の数が足りないから」と依頼され名簿に名前を載せたところ見事に当選してしまった。会社員だと出馬する前に仕事を辞める必要があるが、フリーターだとその必要がなかったというのも急遽依頼された理由とのこと。
 いくらなんでも、これはちょっとひどすぎないか?実際に政治家になってみればメキメキ実力を発揮できるかもしれない。しかし、国会議員になるということは日本国民の代表としてみんなの生命や財産を預かる重責を負うことであり、その覚悟と自信、そしてそれを実現するための明確な指針をあらかじめ持つ必要があるのは自明だ。
 
 と、言いつつも実際のところ「党の方針だから賛成(反対)」「与党の言うことには何でも反対(反対のための反対)」みたいな場面ばかり我々は見てきた訳ではあるが。
 新しい政権は間もなくスタートするが、近視眼的な政策ばかりでなく、長い長いスパンで見て日本国民みんなが活力を持って前向きに楽しく暮らせるようなロードマップを与野党協力して示して欲しい。
 
 あと外交面では、例えばチベット・ウィグル問題で「内政干渉になるから中国には何も言わない」(http://d.hatena.ne.jp/molamola/20090805/p1)とか言わずに、もうちょっと建設的な対応を見せて欲しい。