事業仕分け(4)
さて、いろいろ話題になった事業仕分けも後半の日程が終わったが・・・やはり最後までひどかった。
繰り返すが、事業仕分けを行う意義自体は認める。しかしその内容は杜撰極まりない。
前半戦が終わった時点で実は財務省が対応マニュアルを作っていたと発覚し、後半はどうするのかと思ったらまずスパコンやGXロケットの件でヨレヨレ。科学技術に対する投資を単なるコストと考える安直さに大学やノーベル賞受賞者から非難が噴出して首相はタジタジ。
自衛隊の増員予算はキッチリ削りつつPAC3など判断が難しい部分はお手上げ、有力な支持団体である日教組の意向を受けて教師は増員した上で全国学力テストは廃止。このあたりは財務省マニュアルから一歩踏み出して民主党カラーを出してみたのだろうか?
この事業仕分けに限らず、民主党の政策には長期的な展望というものがまるで見られない。
いまだこれといった景気対策は打てず、株価は下がる一方。(マーケットは正直だ)
赤字国債なんてとんでもないと言っていたのに、いざ政権を取ると史上最大の赤字国債容認。
外交や防衛問題に関しては党としてもともと確たる方針があった訳でもなく方向が見えない。
毎日のように報道される不正献金や不正会計の発覚。
それでいて熱心なのが外国人参政権や夫婦別姓、人権擁護法案など、単に民主党が(旧社会党時代からずっと)やりたかった法案ばかり。
東アジア共同体にしても温室効果ガス25%削減についてもそうだが、選挙公約で国民の信を問うた訳でもなければ国会で議題に揚げた訳でもない。「与党になったら何でも好き放題やって良い。国民は認めている」と捉えているのだろうか?
ひとことで言って、不安だ。
頼りない上に危なっかしくて仕方ない。
これは一介の妻子持ちサラリーマンの率直な気持ちだ。
・・・書きたいことはこの10倍以上あるがまとまらない。
また改めてちまちま書きます。
(付記:事業仕分けについて書いた過去の日記)
1 http://d.hatena.ne.jp/molamola/20091113/p1
2 http://d.hatena.ne.jp/molamola/20091117/p1
3 http://d.hatena.ne.jp/molamola/20091119/p1