テレビ朝日の民主党支持発言問題について

 テレビ朝日の番組『スーパーモーニング』11月27日の放送でコメンテーターの吉永みち子が発言した内容が問題になっている。
 予算の審議中に鳩山総理が扇子にサインを書いていたというニュースに対し「一生懸命、我々も支持率を下げないでね、辛抱して支えてるのに、何なんだよと。」 と発言。
 これは番組、ひいてはテレビ朝日民主党の支持率を上げるために偏向報道を行っているとゲロしたに等しく、他の出演者はこのコメントのフォローもできなかった模様。
 
 「我々」というのは国民のことを指すのではないか?という見方もあるがこれは違う。支持率というのは結果(支持する国民としない国民の比率)であって、国民が頑張ってどうこうするというものではない。支持率の上下に影響を与え得るのはマスコミの報道である。なので「我々」は「我々テレビ朝日の番組」と解釈するのが順当だろう。
 
 かつて椿事件で放送免許取消処分すら検討された前歴があるため、テレビ朝日はこういった発言を外部に出さないよう慎重に慎重を期していたはずである。それでもこうやって、ポロっと出てきてしまうことはあるということか。
 
 テレビ朝日に限らず、偏向報道は確かにある。
 自民党が与党だった頃には麻生総理が漢字を読み間違うだのカップラーメンの値段を知らないだのバー通いをしているだの、取るに足らないことをさも大問題であるかのように大騒ぎしていたのに、鳩山総理や小沢幹事長の不正献金問題ひとつ取っても扱いは随分ソフトだ。
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故人献金関連情報まとめサイト
http://l20.chip.jp/kojinkenkin/
 
 大風呂敷を広げた各種政策の迷走具合はやもはやブレどころの騒ぎではないのに、これも「現実路線に転換」などと優しい。
 こちらはmixiの政治・政策コミュニティから拾ってきたまとめ。(他にもまだまだあるが主なものだけ)
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 選挙前   →    選挙後

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天下り禁止」→「郵政トップは元官僚に」
赤字国債は増発しない」→「史上最大の赤字国債
「無駄を省いて財政再建」→「95兆円の予算」
「秘書の責任は政治家本人の責任」→「秘書がやった。何故かはわからない」
「高速道路無料化」→「全部は出来ない。いつからかは分からない」
「選挙運動中の発言は重大」→「選挙運動中の発言は公約ではない」(岡田外相)
「機密費の内訳を公開せよ」→「機密費の内訳は公開できない」
埋蔵金がある」→「みつからない」
「20兆円は無駄がある」→「みつからない」
政権交代景気対策」→「日経平均1万円割れ。」「更に日本経済は厳しくなる(鳩山総理)」

  
 事業仕分けは支持率アップのために「悪の官僚を公開処刑するショー」だったが、はたしてその中に喫緊の経済・景気対策に繋がるものがあったのか?長期的な視点に立つ成長戦略はあったのか?あえて言うが、経済が上向いて景気が良くなり成長戦略が立てられるのであれば多少の天下りなど「必要悪」に過ぎない。
 「効果的な政策なにも打てなくて日本経済はボロボロになったけど、焼け石に水程度の天下りは根絶したから良しとしてね」などという終わり方だけは勘弁して欲しい。少なくとも現時点ではこの方向しか見えないので。(・・・いや、それよりもっと酷かったりして)