子供手当とドラえもん

 民主党の目玉政策である子供手当衆院を通過した。
 選挙前にさんざん「あるある」と宣伝していた財源もなく、欠陥だらけのザル法(*1)だと指摘されながらも強行採決された。
 
 一体どーすんの?
 「赤字国債は発行しない!」と高らかに言っていたのも大ウソで、結局は史上最大の赤字国債発行。財源は結局赤字国債頼み?このままだとあと2年もすれば日本の国債はデフォルトするという予測もあるのに。(現在でも十分危険水域だが、日本国民全員の預貯金という担保があるため持ちこたえている)
 
 参院選に向けた人気取りをするためなら、将来のことなど知ったこっちゃないということ?
 
 そういえばドラえもんで、こんな話があった。
 お小遣いが足りないとこぼすのび太に、小切手(ひみつ道具としての名前は失念)を出してあげるドラえもんのび太はその小切手を「いくらでも使えるお金」と思い込み、嬉々として欲しかったおもちゃなどを買いまくる。
 しかしやがて、ママやおじさんがくれるお小遣いが(現金なんて別にもういらないや、と思いつつ)空っぽであることに疑問を抱く。ドラえもんに相談したところ、既にのび太は40歳くらいのボーナスまで使い込んでおり、それまで実際のお金は1銭も貰えない状態であることにようやく気付く。
 ・・・どっちかと言えばカード破産を予言したような話だが、なんか子供手当ともかぶって見えて仕方ない。
 
 そうそう、似たような話で動物園のサルの話があった。(本当の話かどうかは知らないが)
 経営が苦しくなってきたので朝晩のエサの量を減らしたところキーキーと文句を言い出すサル。仕方ないので晩にあげる分を減らして朝に回したところ大喜び。エサの総量は変わっていないのに?
 
 まぁあれだ、少なくとも今言えることは「子供手当で今もらえるおカネより、将来払うおカネの方が多い」と言うこっちゃろて。
 「子供手当はもらえるようになりましたが、パパの仕事がなくなりました」みたいな笑い話をどこかで見たが、実際それは笑い話ではないのかも。
 
 

  • -

(*1)欠陥だらけのザル法
 親が国内に在住していれば子供が何人でもどこに住んでいようが際限なく支払われる。海外に養子が100人いれば外国人でも支払われるが親が海外にいる日本人には支払われない。孤児にも支払われないケースがある模様。
 詳しくは2/26のエントリーを。
    ↓
■驚愕の子ども手当
http://d.hatena.ne.jp/molamola/20100226/p1