NEC、パソコン事業でレノボと提携?

 日経の一面トップにも出ているが、NECがパソコン事業でレノボと提携した新会社を設立する模様。
 かつてIBMがパソコン事業をレノボに譲渡した際も失望する声が多かったが、今回も似たような雰囲気になっている。
 
 NECは国内ではまだ強いが、海外向けは2009年に撤退するなど振るわないのでそれを補完するのが目的であるらしい。
 言うまでもなくNECは日本のパソコン黎明期を支え、PC-98シリーズでほぼ国内市場を寡占する勢いを誇ったメーカーである。が、今はこれといった目新しいネタが無いというか、あったとしてもこんな事業提携のニュースだけというのが何とも。
 「NECレノボからパソコン事業を買い取り」くらいの景気のいいニュースだったら良かったのに。いや、正確にはThinkPadだけでええんやけども。
 
 ThinkPad質実剛健な作りで昔から根強いファンが多く、特にキーボードの作りが素晴らしいので仕事でガシガシ使う人から信頼が高い。
 コンピュータ関係の仕事をしてる人に圧倒的に支持され、技術セミナーやデモなどで使われている割合も高い。
 IBMレノボに事業譲渡するまでは設計から製造までほぼ日本国内だったが、現在は設計だけが日本となっている。
 
 このThinkPadの事例の他には、直近では新幹線なんかの例もあるので今回も日本の技術流出を懸念する向きが多い。NECにしても背に腹は代えられないのだろうが、守れるもんは守っとかんと。
 
 ちなみに新幹線の例。
   ↓
・「パクリ号」戦略加速、国内建設44兆円投入 海外売り込みも着々(2011/1/2 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110106/chn11010617240023-n1.htm
 
・わが国の高速鉄道は日本に嫉妬される筋合いはない=中国(2011/1/2 サーチナ)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0102&f=national_0102_013.shtml