iTunes Matchはコロンブスの卵?

 昨日アップルが発表した新サービスiCloudと、関連サービスであるiTunes Matchは「えっ?そんなこと出来るん?」という驚きを各方面(どの方面?)に与えている。
 
 iTunes上にあるデータをiCloudにアップロードする際、それがiTunes Storeで買ったものであればデータ実体はアップされず、iTunes Store上にあるデータへのリンク(Windowsで言うところのショートカット)だけ作成される。とここまでは良い。(いや、これだけでも凄いけど)
 なんと、手持ちのCDから取り込んだ音楽データで、iTunes Storeに一致するものがあれば、アップする際それもリンクだけにすることができるらしい。
 
 データがすべて一致するなら、それこそ100万曲くらい入れても殆ど容量食わんぞ。これだと利用者もサービスを提供する側も、劇的にデータの保存容量が減らせることになる。
 
 確かに、技術的には何てことないかもしれん。しかし、著作権やらプライバシーやらが色々ややこしくて実際やろうと思っても普通はなかなかできひんはず。それをサラッと始めてしまうのがアップルらしいというか。
 
 アップルがこれまで成功させてきた製品やサービスに対して「どれも、技術的に目新しいところはない」などと批判する人は多い。
 iMaciPodiPhoneiPadiTunesなどなど、確かに、技術的な点だけ見れば競合他社が先行して製品やサービスを出しているものもある。
 他社では成功しなかったものが、どうしてアップルでは成功したのか。ブランドイメージ?いくらなんでもそれだけでは無理だろう。
 やはり適切なタイミングで、利用者にとっての使い勝手が良い、使っていて楽しいと思える製品を出せたから、とそれに尽きるはず。言うのは簡単やけど、これが極めて難しいことは分かる。
 結局他のメーカーは後追いで、iPhoneiPadによく似たモノを出すしかないということか。