25年振りの通天閣


 今日は長女が風邪気味だったので、長男だけ連れて通天閣へ行くことにした。
 
 長男にとっては初めて。わしは25年ぶりくらい。(昭和60年代ですな)
 登ってみて、あまりの様変わりに驚いた。
 
 25年前の通天閣エントランスフロア。スペースを持て余すように、古本や手品セット等のワゴンがポソポソと点在。そして隅には日立の家電がやる気なさげな感じで展示。昭和30年代か40年代の造作をそのまま放ったらかしたようなくたびれた場所で、まさにタイムスリップしたかのようだった。周囲の新世界界隈を含めて、観光客どころか若い人もあまりおらんかった。失礼ながら、この街とタワーは寂れて行く一方なのだと思っていた。
 
 ところが今や、所狭しと並んだ土産物屋とキン肉マンミュージアムの前を入場待ちの長蛇の列が埋め尽くして身動きもままならん状態。全体的には、すっかり小綺麗な昭和レトロ風味のパビリオンになっていた。新世界界隈も観光客で大賑わい。
 まぁ街にとってはええことなんやろけど、なんか「ほら、レトロでディープな大阪ですよ!」と押し売りされてるような違和感が拭えないのはわしが年を取ったから?