シンセサイザーフェスタOSAKA 2007(その2)

http://www.jspa.gr.jp/synthfesta/
http://www.jspa.gr.jp/synthfesta/stage.html
 
 松武秀樹トーク&ライブ、お客さんの人数は250人くらい?とりあえず立ち見も含めて会場は満杯。
 
 サポートメンバーはJSPA(http://www.jspa.gr.jp/)の氏家さんと斉藤さん・・・だったと思う。
 オープニングは『キャスタリア』。YMOのテクノドンライブでのアレンジをさらに派手にした感じ。松武さんはローランドSH-201(http://www.roland.co.jp/products/jp/SH-201/)のツマミやDビームを忙しくいじっている。
 ここでちょっとしたハプニング。どうもテンポが合わない不思議なクリック音がずっと鳴っており、松武さんは両脇のメンバーをチラチラ見ている。結局演奏が終わるまでそのクリック音は鳴り続け、トークに入った時点で「さっきの音はどこから?」と詰問。しかしよくよく確認してみると鳴らしていたのは自分。間違ってSH-201のレコーディングボタンを押してしまっていたらしい。
 これが会場に大受け。空気が一気に和んだところでYMOのロンドン公演での電源トラブルの話に繋げつつ「こういった経験を積み重ねて、さらに生かしてゆくのが大事」などとまとめるあたりが流石。「そもそもステージで使うのが無謀」とまで言われていたMC-8を使って2回もワールドツアーをやっていれば、そら多少のことでは慌てなくなりますわな。
 
 軽妙なトークで場内が盛り上がるが、何しろ30分のイベントなのであっという間にお別れの時間。
 エンディングもやはりYMOナンバー。「次の曲はYMOのライブで1回しかやっていません」と紹介された瞬間「まさか『マッド・ピエロ』・・?」などと考えていたら本当に『マッド・ピエロ』だった。なんとこの曲1978年のYMOファーストライブで演奏されたきりという代物だ。いい曲なのになんでその後のライブでやってくれないのかと長年の疑問だったが、当時の機材ではライブ演奏が非常に難しかったからとそれだけらしい。
 
 しかし、今回はMoogIIIcなどヴィンテージシンセが使われなかったのがちょっと残念。「MC-8使ってもよかったんですけど、やっぱり怖いです」などとおどける松武さん。いやいやいや、ファンとしてはそれを見てみたいところ。MC-8がステージ上でトラブル起こすところを生で見る機会なんてそうそう無いし。
 
 ヴィンテージシンセといえば、会場で試作機のデモをしていた「REON Modular Synthesizer OPA-SYSTEM100」がかなりとんでもない。見た目はMoogIIIcそのもの。中身はアナログモデリングシンセのようだが粘り着くようなベースの音色などがまさにMoog。でもPolymoogも同時に鳴っていたようなので実際どっちの音色なのか良くわからず。
 その他の展示はProphet-5やらARPやらminimoogやらMC-808+TB-303やらSH101やら。お客さんが自由に演奏できるのでもう場内はウニョウニョ、ビヨビヨと賑やかな状態に。やっぱりYMOの曲を弾いている人が多い。わしはキーボード弾けないのでMC-808+TB-303でウニョウニョさせて遊んでいたが、こーゆーとき楽器弾けないというのは実に悔しい。とりあえず打ち込み途中の『ビハインド・ザ・マスク』を早く完成させようと心に誓いつつ会場を後にした。