CP/Mとマイクロソフト

 1970年代か1980年代からコンピュータを使っている人であれば、CP/Mという名前に一種の感慨を感じるはずだ。
 知らない人は次の記事を一読して欲しい。1980年のある日、CP/M開発者であるゲアリー・キルドールが趣味の飛行機に没頭さえしていなければ、もしかしたら今のマイクロソフトの位置にはデジタル・リサーチ社がいたかもしれない。
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■悲運の英雄、CP/Mの開発者
http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/rensai/adventurer/057/01.html
 
 もちろん、マイクロソフトがここまで成功し得たのはビル・ゲイツポール・アレン、そしてスティーブ・バルマーらのビジネスの才覚に依るところが大きいのだが、ゲアリー・キルドールをビジネス面で強力にサポートできる誰かがいたとしたら世界は変わっていたかもしれない。アップルにしてもそうだ。技術面での天才スティーブ・ウォズニアック(そしてビル・アトキンソンジェフ・ラスキン)をサポートするスティーブ・ジョブズというビジネスの天才がいたからこそ現在のアップルがあるというのは疑いない事実だ。