フォトブック

 デジカメ写真をWebにアップロードしたり写真屋に持ちこんだりしてフォトブックを作成できるサービスは沢山あり、いつもどれを選ぶべきか困る。
 
 Webアップロード型は写真を送るだけのお手軽なタイプから、Photoshop等で細かくレイアウトできるタイプまでバリエーションがあるが、写真屋に持ちこむタイプはだいたいお手軽タイプ。
 写真自体のクオリティは総じて写真屋の方が高いようだが、自由度という点ではやはりWeb型が捨てがたい。
 
 そんな訳でこれまで長男と長女の成長アルバムはWeb型、Photoshopのフル機能を使ってレイアウトできる『マイブック』(http://www.mybook.co.jp/)を利用してきた。
 製本は良い感じなのだが、肝心の写真がやや暗くくすんだ感じになるのが困りもの。
 でもPhotoshopの原版が残るので、やろうと思えば別のサービスで印刷をやり直すこともできるので良しとしよう。現に長女の写真集はこのPhotoshop原版から自宅のプリンタと『本工房』(http://www.kanransya.com/book.html)という製本キットを使って先に1部だけ作り、残り2部を『マイブック』の製本サービスにした。
 
 思い起こせば、製本キットで長女の1歳までの写真集を作ったのはちょうど1年前の今日だ。
 長女の誕生日が9/15で、その日の晩に写真集の原版(60ページ)を作成し、翌日の仕事帰りにプリンタと製本キットを購入し、完成したのが17日。そのままコンビニに行ってメール便の速達で実家に送ったのを思い出した。
 
 なんでそんなに急いだのかと言えば、9月の初めに親父の余命が1ヶ月だと聞いていたから。もともと自宅で製本する予定は無かったが、マイブックの納期が2週間ということで「もしかしたら見てもらえないかも・・・」と思い急遽プリンタと製本キットを買うことにした。
 
 実際9/15の長女の誕生祝いにも親父は来る予定だったのだが、その少し前に入院してしまったので叶わなかった。なので長女の誕生から1歳のお祝いまで、写真集にして見せてあげると少しは元気づけられるかな・・・などと考えていた。
 
 余命については、お医者さんから「あとは本人の生きようという気力次第です」と言われていたので親父には知らせていなかった。なので本人は「年を越せるやろかなぁ」などと言っていた。あまり詰めて会いに行くと怪しまれるので会いに行くのは週末だけにして、子供ら(親父から見ると孫)の写真や描いた絵をあれこれ渡すようにして少しでも和んでもらおうとしていた。
 
 写真集は見てもらうことができた。親父はその翌週に亡くなった。