クジラとイルカとマグロとトヨタ

 今に始まったことではないが、表題に上げたモノモノに対する日本叩きのニュースが最近なんか目立つ。
 捕鯨に関しては現在の水準であれば絶滅などの問題は無いことがIWCでも認められているどころか、ある程度クジラの頭数を減らさなければ水産資源を確保できない(クジラが食う魚の総量は人間のそれよりも多い)という現実もある。
 捕鯨に反対する団体の論調は「クジラやイルカは賢いので、殺すのはかわいそう」というものだが、よく言われるように牛や豚が食用のために殺されることに対する批判は聞かない。国を挙げて日本の捕鯨を批判するオーストラリアは年間300万頭のカンガルーを「駆除」している。
 
 保護団体などの活動自体、手段が目的化しているという側面もあるだろうが一番のポイントは「日本が叩きやすい国」であることにつきる。
 いくら叩いてもほとんど文句は言わないのだから、これはおいしい。(うまく行けばお金も出してくれるし)
 
 何らかの組織をまとめたいと考えた場合、なんでもいいから悪役を作り上げて徹底的に叩くのがいちばん手っ取り早い。
 政治家が有権者の支持を得たい場合も同様。
 
 何事も日本にはまったく非が無い、とまでは言わないが、絶好のカモにされてるようにしか見えんのだがどうか。