W君のことを思い出した記事

 25年前の日航機墜落事故関連の記事だが、これはかなりキツい。
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■新たな決意、御巣鷹に=事故当日にけんか、責め続けた兄−25年経て、遺族会活動に(2010/8/12 時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010081200037
 真さんには封印してきた記憶がある。事故があった8月12日、13歳だった真さんは、高校野球観戦のため大阪に一人で旅立つ弟健ちゃん=当時(9)=と、カードゲームに興じていた。ささいなことから口げんかになり、思わず「お前なんか帰って来るな」。そう口にした。
 夜、事故の知らせが入った。「健は悪運が強いから絶対生きて帰って来るよ」。1歳年下の妹とそう励まし合いながら夜通し泣いた。一睡もできなかった。
 でも、健ちゃんは帰って来なかった。自分のせいではないと分かっていても、「あんなことを言ったから…」と何度も自責の念に駆られた。つらい気持ちから逃れるため、忘れようと努めた。

 
 これを読んで、高校時代(+予備校時代)の友人W君のことを思い出した。
 奴とは大学は別々になったがときどき会って、お互いカメラが趣味だったので撮影に行ったり、あと免許合宿にも一緒に行ったりしていた。
 
 大学二年のある日、奴から一眼レフのレンズを借りるため、帰り道の途中で待ち合わせの約束をした。
 ところが当日何か用事が入り、待ち合わせ場所に1時間くらい遅れて着いた時には奴は既にいなかった。
 
 当時(20年以上前)は携帯電話などという洒落たモノもなかったので、こういう時に連絡できないのが不便だった。
 
 「ありゃー、怒ってるかなぁ?」と思いつつ、ついつい詫びの連絡を入れあぐねていたら、半月くらいして向こうから電話があった。
 でもその電話は本人からではなく弟からだった。
 
  「兄が・・・死にました。」
 
 急性アルコール中毒だった。
 バイトの打ち上げ宴会の際のことで、本当に突然だった。
 
 奴が死ぬ前にちゃんと謝れなかったことは、ほんま今でも後悔してもしきれん。